【抜歯後に痛みが治まらない時は要注意!】ドライソケットの対処法
- 2025年7月26日
- 口腔外科
親知らずや虫歯で抜歯をしたあと、**「数日経っても痛みが強い」「むしろ悪化してきた…」**という場合、
もしかすると「ドライソケット」という状態になっているかもしれません。
今回は、ドライソケットの症状・原因・対処法について、患者さんにわかりやすく解説します。
【1】ドライソケットとは?
通常、抜歯後の穴(抜歯窩)には血の塊(血餅)ができて、骨や神経を保護しながら治癒が進みます。
しかし、この血の塊が取れてしまい、骨がむき出しになった状態を「ドライソケット」と呼びます。
ドライソケットの特徴
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抜歯から2〜3日後に激しい痛みが出る
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通常の抜歯後より痛みが長引く(1〜2週間)
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ズキズキと響く痛みが続き、痛み止めが効きにくい
親知らずの抜歯後に特に起こりやすく、多くの患者さんが「普通の痛み」と勘違いして我慢してしまうケースがあります。
【2】なぜドライソケットになるの?
● 強いうがい・頻繁なうがい
血の塊が流れてしまい、骨が露出しやすくなります。
● 喫煙
ニコチンで血流が悪くなり、血の塊が安定しにくくなります。
● 難しい抜歯
埋まっている親知らずや骨を削る抜歯では、血餅が安定しにくいことがあります。
● 体質や免疫の影響
もともとの血液の固まりやすさや、免疫力の低下も関係します。
【3】ドライソケットの対処法は?
歯科医院での処置
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抜歯窩の洗浄:細菌や汚れを除去し、感染を防ぎます。
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鎮痛剤・抗生物質の処方:痛みや炎症を抑えるために使用します。
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鎮痛効果のある薬剤で保護:露出した骨や神経を薬剤で覆い、痛みを和らげます。
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再掻爬(さいそうは):血餅が失われている場合、抜歯窩を軽く掻爬して再び出血させ、自然な血の塊を作り直す処置です。これにより治癒を促進し、痛みを早期に改善できます。
受診が必要な理由
ドライソケットは自宅でのケアだけでは治癒しにくく、専門的な処置で血餅を再形成することが回復の近道になります。症状が疑われたら早めの受診が重要です。
【4】自宅でできる応急ケア(受診まで)
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強いうがいは避ける
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抜歯部位を清潔に保つ(周囲をやさしく歯磨き)
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アルコール・喫煙を控える
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市販の痛み止めで一時的に対処
ただし、ドライソケットは放置しても自然に早く治ることはありません!「痛みが強い・治まらない」時点で歯科に相談するのがベストです。
【5】予防するためにできること
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抜歯後24時間は強いうがいをしない
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ストローの使用や強い吸う動作を避ける(血餅が取れやすい)
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喫煙・飲酒は抜歯後少なくとも2〜3日は控える
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指示された抗生物質・痛み止めは必ず正しく服用
【6】まとめ|「痛みが治まらない」は我慢せず相談を
抜歯後の痛みは通常、2〜3日でピークを過ぎ、徐々に治まります。
それ以上痛みが続く、または悪化する場合は、ドライソケットの可能性があります。
しぶや歯科医院では、
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痛みに配慮した抜歯
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抜歯後の丁寧なケア指導
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トラブル時の迅速な対応
を心がけています。
「抜歯後の痛みが長引いている」「不安だから確認したい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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