歯科用CTとは?レントゲンの被ばくについて解説
- 2025年1月5日
- お知らせ
歯科用CTって何?レントゲンとの違いと被ばくの影響について
歯科医院で「CTを撮影します」と言われたことはありませんか?また、「レントゲンとの違いは何だろう」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。今回は、歯科用CTとレントゲンの違い、そしてそれらの被ばくの影響について、わかりやすく解説します。
歯科用CTとは?
歯科用CTは、コンピューター断層撮影装置を使用して、歯や顎の骨、神経などを3次元で撮影する検査装置です。通常のレントゲン写真では平面的な情報しか得られませんが、CTでは立体的な情報が得られるため、より正確な診断や治療計画が可能になります。
歯科用CTの特徴:
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3D画像で構造を詳細に把握。
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骨密度や骨量を確認できる。
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インプラントや外科手術の計画に役立つ。
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神経や血管の位置を正確に確認可能。
例えば、インプラント治療や親知らずの抜歯では、CTの情報が安全な治療の鍵となります。
レントゲンとは?
レントゲンは、歯科で最もよく使用される放射線撮影装置です。歯の状態や虫歯、歯周病の有無、骨の異常などを確認する際に利用されます。平面的な画像を得るため、簡単な診断に適しています。
レントゲンの特徴:
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平面的な画像で歯や骨の異常を確認。
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撮影時間が短い。
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被ばく量が少なく、身体への負担が軽い。
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定期検診や初診時に使用。
レントゲンは、患者さんが歯科医院に訪れた際に最初に行われる診断でよく使用されます。
被ばく量の違いとその影響
被ばく量に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科用CTやレントゲンの被ばく量は非常に低く、安全性が確保されています。
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歯科用CTの被ばく量: 1回の撮影で受ける放射線量は約0.05–0.1ミリシーベルト(mSv)です。これは自然界から1日で受ける放射線量(約0.008–0.01mSv)の5–10日分程度に相当します。
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レントゲンの被ばく量: 1回の撮影で約0.005–0.01mSvと、歯科用CTよりさらに低く、数日分の自然放射線量に匹敵します。
比較例:
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飛行機で東京–ニューヨーク間を往復する際に受ける放射線量は約0.1mSv。
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胸部X線撮影(通常の病院でのレントゲン)は約0.1–0.2mSv。
歯科用CTやレントゲンは、これらと比較しても非常に安全な範囲に収まっています。また、最新の機器を使用することで、必要最低限の放射線量で正確な画像を撮影しています。
歯科用CTが必要な場面
歯科用CTは、次のような治療や診断で特に活躍します:
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インプラント治療 骨の厚みや神経の位置を正確に確認し、安全な手術計画を立てます。
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親知らずの抜歯 埋まっている歯や周囲の神経との位置関係を立体的に把握できます。
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歯の根の治療(根管治療) 根管の形状や感染の広がりを正確に診断します。
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顎関節の診断 顎関節の異常や骨の変形を詳細に確認します。
これらの治療では、CTによる詳細な情報があることで、治療の成功率を高めることができます。
安全な検査のために
患者さんの安全を第一に考え、しぶや歯科医院では以下の取り組みを行っています:
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最新の機器を使用 放射線量を最小限に抑えた機器を使用しています。
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必要最低限の検査 必要以上に撮影を行わないことで、無駄な被ばくを防ぎます。
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撮影前の説明 検査の目的や必要性をしっかりと説明し、不安を解消します。
まとめ
歯科用CTとレントゲンは、それぞれ異なる特徴と役割を持つ重要な検査方法です。治療内容や目的に応じて使い分けることで、より的確で安全な診断や治療が可能になります。
「CTを撮影します」と説明された際には、治療の計画や診断に必要な情報を得るためだとご理解ください。不安な点があれば、いつでもご相談ください。
当院では、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、豊富な設備と丁寧な説明を心がけています。お口の健康を守るお手伝いをこれからもさせていただきます!