子供の永久歯がギザギザしているのはなぜ?生えたばかりの前歯の特徴を解説

「生えてきた永久歯の先がギザギザしている」「もしかして歯が欠けているのでは?」と心配になる親御さんは少なくありません。
乳歯から永久歯へ生え替わる時期は、歯の大きさや色、形の違いが目につきやすいものです。特に、生えたばかりの前歯に見られるギザギザは、異常ではなく永久歯にもともと備わっている形であることが多いです。
今回は、このギザギザの正体と、歯科医院に相談したほうがよいケースを一緒に整理します。
永久歯の先にあるギザギザは「マメロン」と呼ばれます
生えたばかりの永久歯の先端には、小さな山のような凹凸が並んでいることがあります。これは「マメロン」と呼ばれる、前歯に見られる自然な形です。
上や下の中央の前歯だけでなく、その隣の前歯にも見られることがあります。一般的には、切縁(前歯のかむ部分)に三つほどの丸みのあるふくらみが並びます。
左右の歯に似たようなギザギザがあり、痛みや変色がなければ、歯が欠けたのではなくマメロンである可能性が高いでしょう。
どうして生えたばかりの永久歯はギザギザしているの?
歯が作られる過程でできる自然な形です
永久歯は、歯ぐきの中でいくつかの部分が合わさるようにして形作られます。その発育の名残が、前歯の先端に小さなふくらみとして現れたものがマメロンです。
そのため、ギザギザがあること自体は、むし歯や栄養不足を示すものではありません。「歯みがきが足りなかったのでは」と心配する必要もありません。
乳歯より永久歯のほうが目立ちやすい理由があります
乳歯と永久歯では、もともとの大きさや形が異なります。新しい永久歯は乳歯より大きく、マメロンも残った状態で生えてくるため、急にゴツゴツした歯が出てきたように感じることがあります。
また、永久歯は乳歯より少し黄色く見える場合があります。これは永久歯の象牙質(歯の内部にある黄色みを帯びた組織)が厚いことなどによる自然な違いです。ギザギザと黄色みが同時に見えても、それだけで異常とは限りません。
前歯のギザギザは、いつごろなくなるの?
マメロンは、上下の前歯で食べ物をかむうちに少しずつすり減り、なだらかになることがあります。目立たなくなる時期には個人差があり、長く残るお子さんもいます。
かみ合わせによって上下の前歯があまり接触しない場合は、大人になってもマメロンが残ることがあります。残っていることだけを理由に、治療が必要になるわけではありません。
マメロンは削ったほうがいいの?
生えたばかりの永久歯にマメロンがあっても、通常は削らずに経過を見ます。見た目が気になる場合でも、歯を削る処置は元に戻せないため、急いで形を整える必要はありません。
成長後も凹凸が残り、本人が見た目を強く気にしている場合には、かみ合わせや歯の厚みを確認したうえで形を整えることもあります。まずは歯科医院で相談しましょう。
ギザギザに見えても歯科医院へ相談したいケース
前歯の凹凸がすべてマメロンとは限りません。次のような様子がある場合は、歯科医院で確認してもらうと安心です。
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転んだりぶつけたりしたあとに歯の形が変わった
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左右で形が大きく異なり、歯の一部が欠けたように見える
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触れると鋭く、唇や舌に当たって傷ができる
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冷たいものや歯みがきで痛みを訴える
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歯に白色、黄色、茶色の斑点や深いくぼみがある
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歯が黒っぽく変色してきた
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生えてからギザギザが少しずつ大きくなっている
歯の欠けや変色、エナメル質形成不全(歯の表面が作られる時期に生じる質や形の異常)は、マメロンとは対応が異なります。見た目だけでは判断しにくいため、気になる場合は定期検診の際に相談してください。
生えたばかりの永久歯は、むし歯予防も大切です
生えたばかりの永久歯は、歯質がまだ十分に成熟しておらず、歯の一部が歯ぐきに隠れていることもあります。高さがそろっていないため、歯ブラシが当たりにくい時期でもあります。
前歯の表側だけでなく、裏側や歯ぐきとの境目にも歯ブラシを当てましょう。お子さんが自分で磨けるようになっても、永久歯が生えそろう時期までは、保護者の方がときどき確認すると安心です。
子供の永久歯のギザギザは慌てずに見守りましょう
生えたばかりの前歯にあるギザギザは、多くの場合、永久歯に見られる自然な形です。かむことで少しずつ目立たなくなることもあり、痛みや変色がなければ急いで処置をする必要はありません。
ただし、ぶつけたあとに形が変わった場合や、痛み、変色、深いくぼみなどがある場合には、マメロン以外の可能性も考えられます。「正常な形なのか判断しにくい」という段階でも、遠慮なくご相談ください。
しぶや歯科医院
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